理想の部屋、暮らし方を考えてから断捨離を行い、少しずつ理想に近づく努力をしている今、モニカ・ルーッコネンさん著書の『フィンランド人が教える ほんとうのシンプル』がグッときました。
元のタイトルは『Lessons taught by Finns on the charms of truly simple』。
フィンランド人の魅力は突き詰めると「本当のシンプル」を知っていることなのかも。
著者さんは、オウル在住のフィンランド人で日本に滞在歴があります。作家でフィンランドのライフスタイル専門家。かなり読みやすく感じるのは、文章が優しく日本人に語りかけるようで、すっと心に入ってくるから。センテンスやブロックも短く、合間にフィンランドの写真も入っています。
フィンランドのことをよく知らない人はもちろん新鮮だろうし、ある程度知っている(と思っている)私でもフィンランド人から聞くフィンランドの話なので細かいことで知らない発見があり良い本でした。
例えば、フィンランドのことわざ。
「みにくい人ほど、きれいな服を着て見せびらかす」
日本人はファッションに対して敏感な人が多いですが、他の欧州諸国と比べてもフィンランド人はファッションに対して「堅実」とか。
「外側のもの」に大金を使うのは「内面を充実させることに気を使っていないのでは」という疑問を持つみたいですね。
読んですぐは意外に感じました。
というのはデザイン大国フィンランドは芸術・アートに生活レベルで水準が高くそれだけ関心があるからと個人的に思っていたから。
でもちゃんと考えてみるとその考えがおかしい。
芸術・アートが好きな人はみんなファッション好きか?
そもそも私自身がそうではないか!
ファッションは20代前半位までは結構好きでたくさん買ってたけれど、今はそうでもなく。近頃は本当に自分に似合うものを模索していたところだったので、いいヒントをもらえました。
本を読んでいて良いことのひとつはこういう悩んでいる時にヒントをもらえるところ。
そりゃたくさんの人に出会って話ができれば良いけど限界があるから。
他にキーワードを挙げると「シス」、「良質な静けさ」、サマーコテージで「なにもしない」、「サウナが先、食事はあとで」、「ローハウス」、「運動は日常習慣」、「ベリー」…などなど。
伝えたいことはたくさんあるけど、今回はこのへんで。
私も湖を前に瞑想したい!となること必至の良い本でした。