映画『365日のシンプルライフ』とミニマリストについて。

ようやく観ました。シンプルに良かった。観たのは2019/4/25と1年以上も前だけど。
フィンランド映画でかつミニマリスト?っぽい映画なのでずっと気になっていたのに映画自体を観る習慣が無いのもので。。最初冬から始まり、主人公の笑顔が増えたことが印象的。
▼あらすじはこちら(→引用元
『#365日のシンプルライフ』の監督兼主演のペトリは、たくさんのモノに囲まれて生活していた。 しかし、さほど幸せと感じていなかった。 そんな中、11個だけ倉庫からモノを持ってくる生活を1年間続けることを決意した。 序盤の何も無い日々に1つずつ増えていく時点で幸せそう。
結末はほとんどのフィクションにありがちなトラブルからの解決、ハッピーエンドなんかではなくて、大切なことが分かってきて、その上でモノを少しずつ増やしていって
その日常の風景が映されてごく自然に終了。
BGMもほとんど無かったし、記録映画みたいな感じで静かに淡々と進むことも多くてとてもフィンランドらしさを感じました。
イッタラの食器も当然のように出てくるし、冬の暗さ、夏の解放感半端ない明るさ、人は人自分は自分的な考え方、フィンランド好きなら見てみても良いかもしれません。
さて、内容とミニマリストとを関連付けて掘り下げてみます。
ちなみに主人公はミニマリストではありません。ごく普通の青年。
ただし、スタート時に所有物をゼロにしてしばらくはものがほぼないガラガラの部屋に住んでいたので、状態としては同じ感じかな。
モノが15個くらいになった時にもうモノはこれ以上いらないかも、と一旦結論が出てるあたりは特にいわゆるミニマリストの精神状態と一緒なのかも。
結論としては、生活に必要なものは100個、人生を豊かにしてくれるものが100個、ものはそれ以上いらない。
経緯としては100個のものになったときにもうモノはもういらないかなと思ったけど、大切な人と豊かに楽しく暮らすためには
ものを減らした結果、必要だったのはその最小限のものと、大切な友人や愛する恋人や家族だということ。
自分の持ち物を一旦0にするという行動をもって、自分を見つめなおす機会を作ったということ。
こんまりさんの場合は、所有しているものをすべて触って「ときめくか、ときめかないか」。
佐々木 典士さんの場合は、熱く語れないものは手放す。
大事なことは選ばれし残されたものにフォーカスを当てること、自分なりの基準を作り守ること。
いずれにせよ、自分を見つめなおし、自分が本当に望んでいるものさえ分かればそれに必要なものもおのずと決まってくるよねということ。
この映画はそのやり方が極端だったのがおもしろいところ。誰もそんなことやろうとは思わないから。
ちなみにノンフィクションなのも良い。
ミニマリストの定義は人によって違うということを前提として私の解釈は、
「最小限のモノを持ち、自分の大切なモノや人にスポットを当てる豊かな人」
という人物のこと。
ミニマリストに限らず人生の悩みのほとんどは人間関係らしいので、
人も断捨離しても良いけど本音で話せる数人の友人とパートナーと家族と信頼できる仕事仲間そのすべてがいることが望ましい。
映画としてもそんな結末だったかな。
大切なものに気づくために一旦捨てるのもありかなと思う。
私自身はどうかな?
結構モノは減らしたんだけど、まだ自分がこれが好きなんだ!と愛情をもっているものだけに囲まれているかというとそうではない気がする。
私は2018年~2019年ごろがここ10年ほどの中では最低限のモノの量だった。
そこから今(2020年6月)3割増くらいモノが増えました。
増えたものはベッドフレームやテーブルなどの家具と食器と観葉植物。
私はがらんとした部屋より少し手間はかかっても、多少モノがある方が良かったみたい。
部屋の模様替えも好きだし、インテリア自体が好きだから。
あと年々嫌いだった料理が好きになってきたので、やる気の上がる調理器具や家電の買い替えはするようになった。
最低限の食器が白ばかりだったので、色物の食器を少しずつ買い足して、おかげで大したことない食事がかなり華やかに見えるように。
キッチンのモノの量は増えたけどキッチンに立つのが
以前よりもずっと好きになったので私はこれで良かった。
やっかいなのがこれがあると便利系のもの。時短になるもの。
例えばピーラーとか便利な調理器具や家電は悩む。
今検討しているもので食洗機やホームベーカリー、ホットクックやヘルシオオーブンがあるのだけど
食洗機を置くと明らかにスペースを取る。だけど家事の中でワースト1と言っていいほど食器洗いが好きではない。
しかも食洗機を買ったところで一番面倒な鍋やフライパンは自分で洗わなければならないということ。
だったら自炊をやめれば?と言われそうなので、最近は蒸し料理を多くすることで
洗う時の手間が軽減されて少し楽になった。
油を使って炒めたり、魚をグリルした網など洗うのが大変な調理を減らせば良いのかもと日々改善中。
買い物上手になるとミニマリスト上級者って気がするので頑張る(ミニマリストじゃないけど)。
それなりのモノに囲まれるのが好きな私が好きなミニマリストはゆるりまいさんです。笑
『わたしのウチには、なんにもない。』などコミックエッセイやブログは結構読みました。ドラマも観た。
本当に自分が好きなものを分かっていて、そのひとつひとつに愛情がかかっているのが分かるから。
「好きなもの」と「好きな人」と暮らして豊かで幸せそうに見えるから。
あと猫。私がこの人好きだな~と思うブロガーさんやYouTuberさんの猫飼い率の高いこと。
ミニマリストというと数年前は変人っぽいイメージがあったのに
今やすっかり市民権を得て、目指す人が多い気がします。
ミニマリストって、モノを減らせばいいんでしょ?ってシンプルなようにみえて
実は自分の価値観や人生について考えなきゃいけないので、結構大変です。
誰でもなれるけど、その形は全然違うと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です