書評『受けてみたフィンランドの教育』

※Attention

書評というか自分用覚書です。

*フィンランドの学校のテスト

テストはすべてエッセイ。

日本では暗記して穴埋めの問題を解くテストだが、フィンランドではエッセイなので知識を詰め込むため本をとにかく読む。さらに知識を詰め込むだけではテストには合格できないので

吸収した知識を自分なりに解釈する教育がされているため。

テストに時間制限がない。

テスト前に親にから言われる言葉「読んでる?」。

日本だと「勉強しなさい」かな。

フィンランド人は暗算をしない。計算機が発達しているので計算は機械にまかせて、人は考えに集中させるという思考をもつ。

*英語教育

フィンランドでは映画は吹き替えがない。字幕が主だが字幕すらないこともしばしば。

フィングリッシュといってバカにされることもあるが、圧倒的に日常に英語があふれていて、自国語と英語の垣根があまりない。

英語の授業はほぼ英語を使用。授業は映画やドラマ、ニュースなどを流し生徒に意見をきく。

300字〜400字の限られた字数の中で聞き手が興味を抱かせる技術

英語で物事を考えるくせ。

簡単な単語を使って言いたいことを述べるくせをつける。

*フィンランド語(国語)

自分の意見を必ず書く。

調べたことを並べるだけはだめ。

フィンランド語は書き言葉と話し言葉が違う。

エストニア語はフィン語に少し似ている。同じ発音でも意味が全然違うことがある。

スウェーデン、ノルウェー、デンマークの3国の言語はかなり近いので一緒に覚えやすい。

フィンランドの公用語はフィンランド語、スウェーデン語だがフィンランド人はスウェーデン語が苦手な人が多い。

*フィンランドの歴史

フィンランドはタイ人が多い。

フィンランドは隣国のロシアやスウェーデンに支配されてきた歴史があし自国としてアイデンティティを保つために教育と産業育成(ITテクノロジー)に力を入れた。

それは他国でもやっていて目新しいことではなかったかが、他国と違うのは多様性を受け入れること。留年させてでも落ちこぼれを作らないこと。

小国だと自嘲気味なところもあるが、ゆえに個人のレベルを底上げすることによって他国と競争できる国になっている。

*所感

本をたくさん読み、将来を見据え機械に任せられるところと人間にしかできないところを住み分けて学習してるのは、合理的だと言われるフィンランド人が作られているルーツだと思った。

そして、PISAの読解力で好成績を毎回おさめている理由がそこにあった。

隣国をスウェーデン、ロシア(ソ連)に挟まれ、独立してまだ100年とちょっと経っただけの国だけど、国の成長に「教育」を掲げ、見事成功している。

小国ゆえ小回りができるというメリットを生かして、IT分野に参入して、世界的な会社をいくつも生み出している。

苦手だといわれる「アピール力」は無くても、インターネットでつながっている今、良いものはアピールしなくても伝わるんだろうなとフィンランドのことを思うとしみじみと思う。

とにかくやっぱりフィンランドが好きだと再確認した一冊。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です