書評『国家がよみがえるとき 持たざる国であるフィンランドが何度も再生できた理由』

*覚え書きメインです。

フィンランドのイメージが良すぎる件について。

自虐が好きなフィンランド人。

実際にはモンスターペアレントもいればいじめもあるし長くて暗い冬は自殺者も多い。

英語ができるのは身近にあるから。テレビ、書籍、論文に至っては最初から英語でするのが当たり前。

英語なしでは生活の質が下がってしまう。

認知心理学によると言語取得の臨界期は10-12才、その頃までは母国語のように学べる。

WHOによる41カ国の比較調査では11-15才までの子どもたちは国際平均に比して相当友達が少ない。

援助することも求めることも下手、なんでも自立することが良しとされている。

もはや福祉国家ではない。

鬱による自殺が多いのは豊かな証拠。

フィンランドらしさキーワード

  • レストランデイ
  • 市民運動が盛ん
  • 若者の政治離れ→今の政治に満足していると解釈もできる
  • 菓子パン世代
  • ニート
  • 起業大国、スタートアップ多し

所感

謝辞にこんな言葉がありました。

「フィンランドがただのムーミンとサンタクロースの国ではなく、何度も挫折を経験し、そして何度もよみがえった国だということが伝われば嬉しいです」

少し突っ込んで知ればおとぎの国じゃないことは分かります。映画『かもめ食堂』でも夫婦関係に悩む人が出てきてそんな話がありましたね。

この本を読んだ当初や旅行に行く前は確かに、どこか遠い国という印象だったけど、この本やほかのいろんな情報を知るにつれ、今は身近な存在になりました。

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